特徴
AoIP/AES67 Insight は、AES67規格の RTP ストリームを監視し、 パケットのレイテンシの計測や、パケットロスを検出をするツールです。IPネットワークでの音声伝送についてのトラブルシューティング、定常的な監視に有効です。
Ubuntu で動作し、Fluentd や Logstash などと組み合わせたログ収集、Kibana/Elasticsearch を利用した可視化も可能です。
出力可能なRTPストリーム統計情報
項目 | 説明 |
---|---|
type | RTP、RTPストリームの統計情報であることを示す |
sid | ストリームID、管理用、ユーザ指定可能 |
date | 期間先頭のパケットをキャプチャした時刻(UTC時刻, ISO8601基本形式) |
port | ポート番号 |
src | 期間内の先頭データの送信元のIPアドレス |
dst | 期間内の先頭データの送信先のIPアドレス |
pkt | 期間内のパケット数 |
duration | 統計の期間 |
mean | キャプチャ時刻とタイムスタンプとの差分の平均 |
sd | キャプチャ時刻とタイムスタンプとの差分の標準偏差 |
min | キャプチャ時刻とタイムスタンプとの差分の最小値 |
max | キャプチャ時刻とタイムスタンプとの差分の最大値 |
skip | シーケンス番号が抜けている場合、その数 |
reorder | キャプチャ時にタイムスタンプの逆転が発生した場合、その数 |
ssrc | RTP ヘッダの ssrc |
mclk | media clock offset の値 |
late | 到着遅れ(前のパケットとの間隔が指定閾値以上開いている)と判断されたパケット数 |
dist | キャプチャ時刻とタイムスタンプとの差分の分布、2msec 未満、5msec 未満、0msec 未満、20msec 未満、50msec 未満、その他を表示する |
dscp | IPヘッダの DSCP の値 |
出力可能なキャプチャ統計情報
項目 | 説明 |
---|---|
type | CAPTURE、キャプチャの統計情報であることを示す |
date | 情報を取得した時刻(UTC時刻, ISO8601基本形式) |
received | ユーザランドまで届いたパケット数 |
dropped | カーネルがドロップしたパケット数 |
if_dropped | ネットワークインタフェースまたはドライバがドロップした数 |
出力可能なイベントログ
use interface: XXX1
キャプチャするインタフェースとしてXXX1を使用する。set promiscuous mode
プロミスキャスモードを使用する。TimestampType: adapter-unsynced
タイムスタンプタイプは adapter-unsynced を使用する。set media_clock to xxxxx
メディアクロックの値をxxxxxに設定した。media_clock changed. 0 -> xxxx
メディアクロックの値が変わった。ssrc changed. 1234 -> 9876
ssrc が変わった。No data
データがない。too late packet found.
到着が遅れたパケットがあった。 パケットの受信時刻と前に受信したパケットの受信時刻の差分が --late-threshold (デフォルト 1500 usec) より大きいとき出力する。not continuous sample count.
48kHz サンプリングで、パケットに 1msec 分のデータが含まれているとき、 RTP ヘッダのタイムスタンプの値は 48ずつ増加するため、前のパケットとのタイムスタンプの差分が 48 でなかったときに出力する。sequence number skip found.
packet loss を検出した。old packet received.
古いシーケンス番号のパケットを受信した。packet reorder が発生した可能性を示唆するログ。
動作環境
OS
Ubuntu 20.04/22.04ハードウェア
1GbEネットワークインタフェース、ログファイルを保存可能な容量を持つSSD/HDDを備えたx64システムその他
PTPスレーブとして動作すること
libpcap0.8パッケージが動作すること